WhitePotageのブログ

ミント菓子はかっらーいのがイイんだよねと思っている人

ウィンドウが点滅し続けて往生した人イルー?

特定の環境と「Symantec Endpoint Protection 14 RTM」を組み合わせると、大変な目にあったよーという話。
おおもとのSymantecが問題を認識しているので、いずれ治る問題ではありますが、ここにたどりつくまで大変苦悩したので何となく記載します。

現象

  • 起動直後から、何をやってもウィンドウが点滅し続けて(フォーカスが移り続けて)作業にならない。
  • イベントログ(アプリケーションログ)が、大量の「esif_assist_64.exe」Application Error ログで埋まり続ける。

要するに、ほぼ使用不可能です。フォーカスを奪われ続けて操作にならんので、状況確認もままなりません。
アプリケーションログはこんな感じ

障害が発生しているアプリケーション名: esif_assist_64.exe、バージョン: 0.0.0.0、タイム スタンプ:(略)
障害が発生しているモジュール名: ntdll.dll、バージョン: 6.3.9600.18438、タイム スタンプ:(略)
例外コード: 0xc0000005
(中略)
障害が発生しているアプリケーション パス: C:\Windows\TEMP\DPTF\esif_assist_64.exe
障害が発生しているモジュール パス: C:\Windows\SYSTEM32\ntdll.dll
・・・・

この状況に陥ったPCを "一時的に" 使用可能にするには、下記のプロセスを(できればリモートPCから)KILLすると良いです。

・esif_assist.exe
・esif_uf.exe

この現象が現れる環境

下記が重なったときに現れます。
かなりマイナーな条件だろうけど、踏む人は踏むんだよね…。 そう、自分。(溜息)

  • ウィルス対策ソフトが Symantec Endpoint Protection 14(初期出荷バージョン)で、「アプリケーションとデバイス制御」のポリシーを有効にしている
  • Windows 8.1 以降、64ビットOS
  • Intel(R) Dynamic Platform and Thermal Framework がインストールされている

原因と(当面の)対応方法

Symantecが、問題の事象を認めています。
Intel(R) Dynamic Platform and Thermal Framework に権限がなくてスキャンできないんですって。
下記、一応日本語のURLですが、当ブログ作成時点では英語のまま出ます。
「後日情報更新するから待っててね」とのことで、当面の対応方法が載っている状態。

 https://support.symantec.com/ja_JP/article.TECH236488.html

このURLでは2種類の方法が示唆されていて、おおまかに

  1. 問題が出ているPCで、フォルダ「C:\Windows\TEMP\DPTF」に対し、Usersグループの読み取り権限を付与する
    (最初は所有権がなくて権限変更できないので、所有権を取得→変更→所有権を戻す)
  2. SEPMのポリシーで、esif_assist_64.exe を検索させない例外を作って配信する

のどちらかで、現象がおさまります。
PCの場所や台数にもよりますが、(a) は面倒なだけなので (b) がお勧め。
以下、SEPMをお使いの管理者様にだけ通じる画面操作です。

  1. 左メニューから「例外」
  2. 右ペインで「追加 → Windowsの例外 →ファイル」
  3. こんな感じに編集してポリシーを保存

    f:id:WhitePotage:20170130220409p:plain

  4. すべてのグループへポリシーが反映/引きつぎされていることを確認
  5. 問題のPCで、タスクバーのSEPを右クリックして「ポリシーの更新」、または各々更新されるまでオンラインにさせたまましばらく待つ
  6. 問題のPCを再起動して、問題が再発しないことを確認 

今後の対応

今後、SEPMが正しく修正されたら、この例外は不要になるはずなので、リリースノートを確認のうえ削除。
もし、まだ修正されていない方がこのブログを見た場合は、「とりあえずSEPMをバージョンアップしてみる」というのが第一弾の対応になります。

というわけで…
今回は「Symantec Endpoint Protection 14」の初期バージョンに関する問題でした。
いくら「最新版が当たり前」「旧バージョンはダメ」と言われるセキュリティ対策であっても、世の中のすべての環境に最初から対応できるわけではないですね。
何かをバージョンアップする前後は、常に「何かあるかも」と思っておかなくちゃいかんし、だからといって旧版に固執し続けるわけにもゆかんのでした。あー疲れる。

 


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